ケアマネージャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりませんが、試験を受けられるのは、介護業界で働く介護職だけではありません。
指定されたいずれかの業務で通算5年以上かつ900日以上の実務経験があれば、ケアマネージャーになるための試験を受けられます。
指定されている業務の1つは、国家資格を有して行った業務です。
例えば、医師や薬剤師、保健士、看護師などです。
看護師からケアマネージャーの仕事を目指す方も少なくなく、令和3年の「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格者のうち、16.8%が看護師及び准看護師でした。
合格率は、介護福祉士に次いで高くなっています。
もう1つは生活相談員としての実務経験で、特定施設入居者生活介護や地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護などでの生活相談員としての経験です。
ちなみに、生活相談員になるには、国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士、任用資格である社会福祉主事任用資格のいずれかの資格が必要です。
介護老人保健施設での支援相談員、計画相談支援などでの相談支援専門員、生活困窮者自立相談支援事業での主任相談支援員も、5年以上かつ900日以上の実務経験があれば、ケアマネージャーの試験を受けることができます。
支援相談員になるのにも、生活相談員と同様の資格が必要ですが、都道府県から、相談業務を行えるスキルがあると認定され、一定の要件を満たしていれば、支援相談員になることができます。